【第157回】ホテルでの生産性の高め方とは
連載 President BLOG -社長からのメッセージ(ホテル生産性)

【第157回】
ホテルでの生産性の高め方とは
製造業では、作業工程を見直し、時間や人員、設備を効率化することで、生産性を高める取り組みが行われています。
では、ホテルという「人がサービスを生み出す仕事」において、生産性を高めるとはどういうことでしょうか。私はホテルの生産性とは単に少ない人数で多くの仕事をすることではないと考えています。
大切なのは、社員一人ひとりの時間と能力を、お客様の満足につながる仕事にどれだけ集中させられるかということです。たとえば同じ時間を使って、働くのであれば、単純な事務作業や重複した業務に時間を取られるより、お客様との会話、料理の品質向上、客室の改善、新しい企画を考える時間に使った方が、ホテルとしての価値は高まります。
そのためには、まず現場に仕事を一つひとつ見直し、「この仕事は本当に必要なのか」。「もっと簡単にできないか」。「同じ作業を何度もしていないか」「AIやデジタルで代替できないか」。と考えることが必要です。そして、効率化によって生まれた時間を、人にしかできない仕事に振り向ける。効率化するところは徹底して効率化し、人にしかできないおもてなしには、より多くの時間を使う。私はこれがホテルにおける生産性向上の一つの答えだと思っています。
また生産性を高めるためには、社員教育も重要です。一人の社員が一つの仕事しかできないのではなく、複数の仕事を理解し、お互いに助け合える人材を育てること繁閑に合わせた柔軟な人員配置も可能になります。
さらに、成功事例を共有し、失敗から学び、良い仕事のやり方を会社全体で標準化することも生産性向上につながります。
ホテルは「人」が商品をつくる仕事です。だからこそ、人を減らすことが生産性向上なのではなく、人の能力を最大限に活かすことが本当の生産性向上なのだと思います。
そして、そこで生まれた余力を、さらにお客様の感動へとつなげていく。
生産性を高めることと、おもてなしの質を高めることを両立させる。
これからのマグナリゾートには、そのようなホテル運営が必要だと考えています。

株式会社マグナ.リゾート
代表取締役社長 條 勇二郎
1957年 熊本県生まれ
1979年 株式会社リゾートサービス東京本社会員事業部に入社
1998年 株式会社マグナ.リゾート会員事業本部に転籍
1999年 浜名湖レークサイドプラザ総支配人となり浜名湖ロータリークラブ在籍
2002年株式会社N.F.C 代表取締役社長
その後、2009年株式会社マグナ.リゾート代表取締役社長に就任
あわせて2010年株式会社キアラリゾートを設立し代表取締役社長に就任
趣味はゴルフとガーデニング




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